Released:1991年11月4日
Genre:Shoegaze/Noise Pop/Dream Pop/etc
Length:48:31
Label:Creation Records
Member:
Kevin Shields(Guitar,Vocal)
Bilinda Butcher(Vocal,Guitar)
Debbie Googe(Bass)
Colm Ó Cíosóig(Drums)
シューゲイザー金字塔アルバムで有名なマイブラの2ndアルバム。
初めて聴いたのは確か大学1年生の頃だったと思います。
シューゲイザー(Shoegazer)とはオルタナティブ・ロックから派生したイギリスを中心に80年代後期~90年代初期にかけて流行したロックミュージックのスタイルの一種です。
英語ではShoegazingとかShoegazeと呼ばれ、フィードバック・ノイズやエフェクターを複雑に用いた深いディストーションをかけたギターサウンド、浮遊感のあるサウンド、囁くように歌い上げるボーカル等が特徴的な曲調です。
それを俯きながら靴(Shoe)を凝視(gaze)する姿がこの言葉の語源になっているとか。
(本当は歌詞が覚えられなくて床に歌詞を書いた紙を置いてたバンドがいてそれが語源になってるらしいけど)
最初に貼った動画1.Only Shallowを聴けばどんなこと言ってるのかがなんとなくわかるかと思います。
ちなみに、リーダーでギタリストのケヴィン・シールズの足元(エフェクター)画像が以前に出回ったんですが、それがこれです。
この膨大な数のエフェクターを組み合わせて独特なギターサウンドを得ているとかね。
しかもこれほんの一部分で他にもたくさんのエフェクターを使っているみたいです。
一般人が真似したらノイズまみれでとても聞けたもんじゃないサウンドになりそうです。
ちなみに、今作のレコーディングは89年~91年の二年半に渡って制作されており、制作費用は27万ポンド(日本円にして4,000万円)かかっているとも言い、メジャーでなくインディーズのクリエーションレコードは大打撃を受けたのも事実。
リリース直後はイギリスチャートで24位にランクインも、クリエーションは1999年に経営破綻で倒産してしまいました。恐ろしいアルバムです。
なお、上には上がいてHR/HMバンドのガンズ・アンド・ローゼズは14年の歳月、日本円にして14億円をかけてチャイニーズ・デモクラシーというアルバムを2000年代にリリースしています。B'zの〇本さんがフェイバリットに挙げているみたいです。
続いては5曲目When You Sleep。これもすごいです。
どの曲もすごいですが、初めて聴くならさっきの1曲目、この5曲目、あと11曲目のSoonかな。
ギターノイズの轟音にやさしく包まれたいなら迷うことなく4曲目To Here Knows Whenをお勧めします。個人的には1曲目より好きです。
バンド結成時はB級ゴシックバンドって感じだったのが、メンバーチェンジを経てサイケデリック調になり、そして今作と曲調は大きく変わってきているのが特徴です。
興味があれば他のアルバムも是非聞いてみてください。
アルバムリリース後、バンドは解散しますが2007年に奇跡の復活&来日公演を果たし、2012年には待望の2枚組でリマスター盤として再発しました。
オリジナル1/2インチアナログテープとオリジナルテープからの2種類同内容で二枚組ですが、どう聴いても99.8%くらいの人は違いがわからないかと。
更に、長らくプレミア価格になっていた彼らのEPをまとめた2枚組編集盤もリリースされたので、当時からのファンは歓喜したことでしょう。
2013年には今作から22年ぶりのアルバムをリリースした彼らですが、またアルバムを作成中みたいです。
ここ最近でも来日してライブしてますが、他のバンドと違うのが観客全員に『耳栓』が配布されるということですかね。
音楽聴きに来てるのに耳栓とか何事や工藤とかお思いになると思いますが、爆音轟音が耳栓なしだとある意味危険なんでしょうね。恐ろしいです。
1. Only Shallow
2. Loomer
3. Touched
4. To Here Knows When
5. When You Sleep
6. I Only Said
7. Come In Alone
8. Sometimes
9. Blown A Wish
10. What You Want
11. Soon
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